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令和の御代によせて

先ず以て令和元年の幕開けを心からお祝い申し上げます。
今の度は平成天皇の御譲位による改元の為、心から祝意に浸る事ができ、幸せに存じます。
皇室は「国安かれ民やすかれ」の祈りの伝統が御歴代天皇に貫かれ、その姿勢は神話にまで遡ると云われます。
戦国時代の天文9年(1540)疫病が流行した折には、御奈良天皇は民の為に写経し、御自身の不徳と自戒されたとの事です。又、第16代仁徳天皇の「民のかまど」は周知の逸話です。神話の中では、天照大御神が稲・粟の穀物を地上で暮らす民の生活安寧の為に授けて下さいました。
天皇が国民を思い、国民は皇室の弥栄を願う構図・精神文化こそは世界に誇れる無二の国柄であり、これが和を尊び礼節を重んじる国民性を醸成してきました。神話の世界を経て神武天皇による建国。爾来2679年と云う悠久の時を重ね、途中敗戦と云う亡国の危機に遭いながらも、同じ体制で立ち直れた国は他には在りません。これこそ国柄の成せる業と信じます。
平成天皇皇后両陛下御在位30年間の大御心に感謝申し上げ、新天皇皇后両陛下の大御代を寿ぎ皇室の弥栄を心からお祈り申し上げる次第で御座います。

大嶽山那賀都神社

宮司 日原 盛幸

 

 

 

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